マータの日記

企業内弁理士(バイオ系博士)が日々体験したこと、感じたことをつぶやいてます。

色々な場所で働く弁理士さん その1

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弁理士の勤務場所はいろいろです。わたくしは、研究所に勤める弁理士です。研究をしながら特許出願、拒絶理由通知への対応などの知財活動も行っています。今日から3回に分けて色々な場所で働く弁理士さんに付いて書きたいと思います。第一弾は「事務所勤務弁理士さん」です。わたしは特許事務所で働いたことがないのですが、色々な事務所勤務弁理士さんのお知り合いがいますので、聞いた話をまとめてみました。

〈自由度について〉
皆さん、こんなに自由度の高い職場はないといいます。案件さえ確実にこなしていたら働き方に文句を言われることは少ないようです。仕事の一部を在宅にしている人もいました。また、企業に比べて会議などが少ないことも特徴のようです。ただ会社員はたとえ無駄な会議や、試行錯誤して仕事が進んでないようなときでも給料は発生している一方で、事務所勤務弁理士さんは結果(どれだけ案件をすばやく正確に処理するか)がすべてなのでその分シビアだとも話してました。

〈給料について〉
Aさん(弁理士6年目くらい)は、三十代の半ばで年収大体750万円くらいと言ってました(弁理士手当が6〜7 万円ですつくそうです)。前に勤めていた化学メーカーの会社員時代より上がったようです。ただ、特許事務所は会社員であれば一般的にもらえるはずの退職金が殆どないところが多いようで、それを考えるとトントンだと言ってました。仮に会社員を定年まで続けた退職金が2000万円だと仮定し、それが殆どもらえなくなるとすると、年収が100万円あがっても元をとるのに20年かかる計算になると思います。さらに、会社員であれば年収は社歴に応じて段階的に上がっていくのが今のところ一般的ですが、事務所では個人の能力によるところが大きいので、自分で稼ぐという気概をもつ人でないとキツイと思います。

〈事務所の雰囲気について〉
やっぱり変わった人が多いという話はよく聞きます。あとは、常に人とコミュニケーションをとりながら仕事をする会社員とちがって、よくも悪くもほぼ個人プレーとのことです。気づけば一日誰とも話さなかったという日もあるそうです。

〈まとめ〉
 私は、企業にいますので案件を依頼する立場ですが、頼りになる先生は本当にかっこいいですし、尊敬しています。自分の仕事を、お客様から直接評価される仕事なので、大きなやりがいに繋がるのではないでしょうか。私の仕事は直接お客様と関わる仕事ではないので、この点はすごく羨ましいです。
 一方で、特許事務所は、上に述べてきたように一般企業とは異なる特殊な点も多々ありますので、向き不向きがあると思います。企業から特許事務所への転職を考えているかたは、メリット・デメリットなどを踏まえて自分にあっているかじっくりと検討することをお勧めします。